【新国立劇場オペラ】こうもり【02/01/2015】

新国立劇場オペラを昨年の「ドン・ジョバンニ」に続きS席で観てきました。
「こうもり」です。
(1階・中央の後方ブロックです)

2年前に観た二期会の「こうもり」は、舞台セットは前年に観たウィーン・フォルクスオーパーの来日公演と比べると遥かに劣るんですが日本語によるセリフの理解のしやすさとアドリブの面白さでウィーン・フォルクスオーパーより面白かったぐらいです。
今回の公演は原語上演、字幕付きなのでアドリブの面白さはないだろうと思っていたんですが、ちょくちょく小ネタを挟んできましたね。おかげで予想外に笑えました。

始まって数分で字幕がわかりやすいことに気づきました。こんな訳だったっけ?と思いながら観てたんですが、途中で明らかに原語にない訳がでてきたりでアドリブを思わせる要素がありました。
また、キャストがところどころで日本語のセリフを喋るんですよね。それもウケてました。
アドリブ的な訳は良いんですがキャストに日本語を喋らせるシーンはラストのほうでは個人的には食傷気味でした。劇場内では受けてましたけどね。

意外と拍手のタイミングが難しいですね。1幕の三重唱で拍手をしようと思ったら前のほうの席で一瞬拍手が起きて、次に横のほうで一瞬拍手が起きてその後に拍手が続きませんでした。
歌手も一瞬表情が変わりましたね。やっぱりサクラを使ってもいいので拍手をしやすい状況を作ったほうがいいと思います。お気に入りの三重唱だったのでちょっと残念でした。自分で拍手すればいいんですけどね。

1幕のセットは家の外、庭ですね。部屋の中では無いんですね。意外とキラキラしたセットでした。リアリティと華やかさのあるセットです。
ただ、舞台の手前しか使わないんですよね。

2幕はオルロフスキー邸なんですが、ここでも舞台の手前しか使わないんですよね。狭いんですよね。
そこに合唱団が出てくるのでちょっと窮屈な感じがしましたね。大勢集まってるという演出なんですかね。
そのせいかどうかわかりませんが1回目のバレエのシーンでは男性4名しかでてきませんでした。個人的にはイマイチ盛り上がらなかったです。
ちなみに途中から舞台奥も使うんですが、その時のバレエでは女性も出てきました。このほうが華やかでいいですね。
新国立劇場カレンダーの1・2月が「こうもり」の写真ですが、このときのセットですね。
1幕のセットと比べるとリアリティは乏しいんですがポップアートというかメルヘンチックというかそんな感じがして良かったですね。非日常的な感じです。

途中でトゥーランドット?の曲がでてきましたね。さらに3幕ではアイゼンシュタインが登場シーンで「ドン・ジョバンニ」のシャンパンの歌を歌っていましたね。「おっ!」って感じで楽しくなっちゃいました。アイゼンシュタイン役のアドリアン・エレートさんは「ドン・ジョバンニ」でタイトルロール役を演じていましたからね。

3幕でアイゼンシュタインが怒るシーン(大どんでん返しの直前ですね)のエレートさんの声が通ること。トップギアに入ったのがわかりますからね。
「ドン・ジョバンニ」のシャンパンの歌を思い出しました。細身なんですけどね~。なんか憧れます。

ちょっと不満だったのが3幕の大どんでん返しのところですね。あれってもっとバーンとひっくり返らなかったっけ?ちょっとおとなしい感じに見えました。

刑務所の看守のフロッシュは今回は若い人でしたね。この役は年配者が演じるイメージがあったんですが。
というのも仕事は適当で良いとか、お酒が友達とかそんなようなことを言うんですが、若い人がこれを言っちゃダメでしょ。笑
若い人だとキャラが捌けすぎです。笑

カーテンコールの全力ダッシュは少ししてくれました。これ観るとなぜかうれしくなります。

開演前に見覚えある方が居ました。新国立劇場の営業の方です。(たしか部長だったような)
昨年のバレエ「シンデレラ」のときのバックステージツアーでいろいろと説明してくれました。
顔見知りのお客さんと少し話されてましたね。
「今日は満杯ですよ」(うれしそうでした)
「オランダ人が全然満杯ならなくて」(前日まで上演されていた「さまよえるオランダ人」のことですね)
たしかこんな感じの内容だったと思います。

今回の演出で4回目ですね。最初が2006年なので10年契約なのかな?となると再演は無い?

実はもう1回観に行く予定です。こうもりは2回見ても損はしないだろうと思い1回目を見る前にチケットを買いました。ただしD席です。ヤフオクで買いました。

【2015/2/7追記】
2/6にも観に行ってきました


■スタッフ
指揮
 アルフレート・エシュヴェ
演出
 ハインツ・ツェドニク
美術・衣裳
 オラフ・ツォンベック
振付
 マリア・ルイーズ・ヤスカ
照明
 立田雄士

■キャスト
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン
 アドリアン・エレート
ロザリンデ
 アレクサンドラ・ラインプレヒト   
フランク
 ホルスト・ラムネク
オルロフスキー公爵
 マヌエラ・レオンハルツベルガー
アルフレード
 村上公太
ファルケ博士
 クレメンス・ザンダー
アデーレ
 ジェニファー・オローリン
ブリント博士
 大久保光哉
フロッシュ
 ボリス・エダー
イーダ
 鷲尾麻衣

合 唱
 新国立劇場合唱団
バレエ
 東京シティ・バレエ団
管弦楽
 東京交響楽団

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