【二期会オペラ】蝶々夫人【04/26/2014】

東京文化会館に二期会オペラ「蝶々夫人」を観てきました。

以前に蝶々夫人は1幕が退屈と聞いていたので今まで観たことがありませんでした。(CD/DVD含めて)
実際に観た感想だとそんなに退屈ではありませんでした。ただ、脚本がイマイチですね。少々、下品な印象です。(これは1幕のことです)

全体の印象では舞台・音楽ともに楽しかったですね。
本場の蝶々夫人では日本に関する設定がおかしいと聞いたことがあったんですが、そんなことは無かったですね。(今回は日本人が演出していますからね)

蝶々夫人の有名なアリアは感動的でした。オーケストラが瞬間的に盛り上がるんですね。そのときの緊張感が良かったです。また、盛り上がった時に蝶々夫人もキッチリ合わせてきます。これが良かったです。
ただ、欲を言うとオーケストラ:歌のバランスが6:4に聞こえました。若干、歌がオーケストラに負けてるようにも思えました。
これが4:6に聞こえたらもっと良かったですね。

ストーリーもわからずに見ていたんですが途中でなんとなくわかってきました。(悲劇で最後自殺することは知ってましたが)
自殺するシーンの少し前に「これ、なんで自殺するんだろう?・・・」って思ってしまいまして
アメリカ人の旦那が本国で結婚したのでバツイチになるんですが、子どもが居ますからね。
「なんで、子ども残して死ぬんだろう」と疑問があったんですが、当時の時代背景だとそんなもんなのかな?と・・・

でも、そうは言いつつ、自殺(自決)するシーンはけっこう感動的でした。
自決して幕が降りました。
幕が開いてカーテンコールになるのですが、普通はちょい役の人から出てくるのに、この時に出てきたのが正座した蝶々夫人です。
この時のカーテンコールは盛り上がりました。
昨年から二期会オペラ、新国立劇場オペラをちょちょく観るようになりましたが、役ごとの拍手でいうとこの時の蝶々夫人の拍手が一番大きかったような気がします。
また、拍手は大きいだけでなくふわぁっとした温かみのあるような独特な拍手でした。
この拍手でもジーンときてしまいました。

そのあとは普通のカーテンコールになりました。

ちなみに今回の蝶々夫人役は腰越満美(こしごえまみ)さんです。


■余談
・個人的にはストーリーに疑問があったのですが、他の方には超が付くほどの感動的だったようです。
階段下りるときに後ろのほうから女の子の声が会話が聞こえたんですが、「ピンカートン最低だよね」とか「私たちも気をつけようね、女子大生だし」とか喋ってて個人的にはウケてしまいました。
そんなに夢中になれるストーリーだったんだって感心してしまいました(この子たち変わってるなぐらいな感想でした)。

ところが、他からもピンカートン最低ってのちょくちょく聞こえてきました。
「えー、俺の感性がずれてるの???」

・5階のD席4000円だったんですが、S席でも1万円の格安チケットです。
1幕がつまらないと聞いていたので一番安いD席を買ったんですが、今回の出来ならもっと高いチケットを買えば良かったと思いました。少し後悔ですね。
ちなみに当日券があったように売れ残ってたようですね。新国立劇場オペラに比べれば遥かに安いのに・・・

・私は二期会の愛好会会員なんですが、会員になるとチケット購入でプログラム引換券をくれます。
本来は自宅に郵送されるんですが、届かなかったので電話したところ会場受付で発行してもらえるとのことでした。
で、東京文化会館の受付に行ったところ、なんとそれとは別に二期会用の受付(大ホール用受付?)がありそこで受け取れました。
ちなみにこの時の東京文化会館の受付の応対がよかったですね。二期会の受付のほうは新人さん(男性)だったらしくて理解できていないようで先輩の女性スタッフに確認されてました。でもフレッシュ感があり微笑ましかったです。

ちなみにプログラムは1部1000円ですが、アソシエート会員は年会員費2500円です。
1年に3回以上観ればお得ですね。

【2014/05/05 追記】部屋の掃除をしていたらプログラム引換券が出てきました。ちゃんと届いてたんですね。急いで部屋の片付けをしたときに仕舞った場所を忘れてたようです。

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