新国立劇場のオペラ研修所公演を観に行ってきました。
演目は「ドン・ジョバンニ」です。タイトル見た瞬間、おおっ！！と思ったんですが、よく見たらモーツァルトではなくガッツァニーガ作曲でした。

でもストーリーはそっくりでした。
プラグラム見るとガッツァニーガのほうが上演が早くてモーツァルトはこれを見て作曲したとも書かれています。
（ガッツァニーガ作は1787年2月初演でモーツァルトは同年10月初演です）

でもガッツァニーガ作は全体的に明るいんですよね。ただし、石像が出てくるシーンは短調でした。オーケストラではなくピアノ2台による伴奏だったのでこのシーンだけはオーケストラで聞きたいと思いました。

歌聴いてよかったのはマゼットではなくランテルナの水野秀樹さんですね。（モーツァルトのドン・ジョバンニと配役名が変わっているのが多くて誰が誰だか確信持てませんが・・・）
あと、1幕フィナーレのドンナ・エルヴィーラの宮地江奈さんとドンナ・ヒメーナの平野柚香さんの二重唱も良かったです。（これもドンナ・エルヴィーラは確信持てますが、ドンナ・ヒメーナは確信持てません・・・）

モーツァルトのドン・ジョバンニを初めて見たとき、ドン・ジョバンニが地獄に落ちてもそこでオペラが終わらずに明るい曲調で六重唱が続いたことに違和感がありました。ブッファ（喜歌劇）で終わるために無理やり付け足したのでは？と思っていたんですがガッツァニーガ作でも同じように地獄落ちでは終わらずに六重唱が続いていました。
（ちなみに今では最後の六重唱は好きです）




■公演データ
新国立劇場オペラ研修所公演「ドン・ジョヴァンニ ～石の招待客（まろうど）～」
2017年7月1日（土）14:00開演
新国立劇場　小劇場
1階C6列5番　左ブロックの右端でした。小劇場は字幕がステージの真上にあるので観やすいですね。オペラパレスだと左右だし上過ぎます。

■スタッフ
指揮　河原忠之（オペラ研修所音楽主任講師）
演出　久恒秀典（オペラ研修所講師）
ピアノ　石野真穂、髙田絢子（オペラ研修所講師）
チェンバロ　岩渕慶子（オペラ研修所常任コレペティトゥア）

■キャスト
出演　新国立劇場オペラ研修所　第18期生、第19期生、第20期生
賛助出演　水野秀樹（17期修了）

《配役》
ドン・ジョヴァンニ　荏原孝弥（19期）（6/30,7/2）　水野 優（19期）（7/1）

ドンナ・アンナ　斉藤真歩（20期）（6/30,7/1）　平野柚香（20期）（7/2）

ドンナ・エルヴィーラ　砂田愛梨（18期）（6/30）　宮地江奈（18期）（7/1）　西尾 友香理（18期）（7/2）

ドンナ・ヒメーナ　平野柚香（20期）（6/30,7/1）　斉藤真歩（20期）（7/2）

騎士長　氷見 健一郎（18期）（全日）

オッターヴィオ公爵　濱松孝行（20期）（全日）

マトゥリーナ　十合翔子（19期）（6/30,7/2）　一條翠葉 （20期）（7/1）

パスクワリエッロ　伊良波 良真（19期）（6/30,7/2）　高橋正尚（19期）（7/1）

ビアージョ　野町知弘 （20期）（全日）

ランテルナ　水野秀樹（17期修了）（全日）

■チケット
全指定席　3,240円