去年、一昨年ぐらいからちょくちょくコンサートに行くようになったんですが、開演前にいつも「この建物は震度7程度の地震には耐えられるように設計されています。地震発生の際には（以下、省略）」と案内されます。
そうは言っても「地震発生したらどうすんのよ？」って思ってたんですが、今回、珍しくコンサートホールで避難訓練を実施してくれました。
内容としてはコンサート中に地震が発生して避難するという内容です。
コンサートは研修所修了生が歌います。ただし、伴奏はオーケストラではなくピアノです。
チケット代は無料です。

一応、抽選だったんですが見事当選しました。
ちなみにこの段階ではチケットではなく引換券が送られてきました。当日、劇場で座席番号の記載されているチケットに交換します。
なので当日は早めにチケットに交換したら1階3列というとんでもなく良い席でした。完全にS席ですね。（普段はC席やD席を買っています）

2曲目が終わった時に地震発生です。もちろん訓練なので揺れることは無くゴロゴロという音をスピーカーで流すだけですが意外と音だけでもそれなりに雰囲気はでますね。

案内係員の方が数名で「頭を低くして」などとマイクなしで指示するんですが全員後ろのほうに居て距離があったので良く聞き取れませんでした。
案内係員の方が全員女性なんですよね。余計に聞き取りにくかったです。近いところにいれば別ですが。

地震が終わったと想定して避難を開始します。係員の方が案内してくれるはずなのですが、これまた全員後方にいて前の方に居る人にはよく聞こえませんでした。
で、後ろを見ると私の1列後ろに背の高い人がいてその人が左を指差してるのでそっちを見たら非常口がありました。これでようやく大ホールから出ることができました。
でも、大ホール出ても避難場所の中庭？に出るまでがまた大変でした。
お年寄りや足の悪い方もいてゆっくりしか動けないんです。
これ、移動中に余震があったらパニックになりそう。ダッシュで逃げようとしたら絶対にお年寄りや足の悪い方にぶつかって二次災害が起きそうな予感です。

避難訓練が終わるとコンサート再開です。
コンサートは楽しかったです。

一番良く聞こえたのがドンジョバンニの「お手をどうぞ」を歌った鈴木愛美さんです。
ピアニストの石野真穂さんもよかったです。席が左ブロックの一番右だったので演奏の様子、特に手の動きが見えたので楽しかったです。ペダル踏むところも見えました。
ピアニストはもう一人居ました。高田絢子さんです。カルメンをアレンジした曲ではピアノ2台のみの歌手なしで演奏されてました。
（非難訓練後の再開時にピアノ2台に増えてました）

面白かったのが最後のところですね。
歌手が全員出てくるんですが、その時にピアニストも誘って一緒に列に入ってお辞儀してました。
どうやらこれが（ピアニストも含むというのが）台本にはなかったんじゃないかな？というのもちょっとぎこちなかったんですよね。ピアニストが左右キョロキョロしてるんですよね。
お辞儀して舞台袖に引っ込んでというのを何回かやります。
で、最後に椿姫の「乾杯の歌」を歌うんですが、右側に男性歌手数名居るんですが、誰が歌うのかキョロキョロしながら探り合ってるんですね。
あ〜あ、なんて内心笑いながら見てたらいきなり左端の男性歌手が歌い始めました。いかにも驚く右側の歌手たち。
「なんだ、これネタか！？」ってその時ににわかりました。一本取られた気分です。じゃあ、ピアニストがキョロキョロしてたのは前振り？でも、あれは違うと思う。（笑）

■余談
・俺がS席で避難訓練しても意味あったのだろうか？一応、「ドン・ジョバンニ」と「こうもり」はS席買ったけど。（しかも初めて買った）

・ピアニストが譜めくりなしだったんでご自分で譜めくりしてたんですが大変そうでした（演奏は楽々こなしてたんですが）。手伝ってあげたいと思っちゃいました。

・今回は1階の3列目ですからね。何がビックリしたかというとピアノの大きさですね。
ピアノが舞台上にあったんです（研修所公演では舞台下でした）。明らかに普段見ているのとは違う。フルコンサートグランドピアノは大きいですね。

・興味深かったが後ろの列に座っていた年配の男性客2名。「この席は思ったほど響かないですね」「席が前過ぎてホールの響きが届かないんですかね？」ってしゃべってるのが聞こえてきました。私はそんなこと全然わかりませんでした。以前に府中の森芸術劇場に魔笛を観に行った時に思ったんですが席が前のほうだと歌手の声が見えるように聞こえますね。今回も同じように聞こえてきたので響きがどうのこうのまでは気づきませんでした。でも普段観てる4階席でも響いて聞こえるのだろうか？・・・そのご老人が普段どこで観てるのかが気になります。